創業以来、常に新しい分野に挑戦してきた三島食品。
このシリーズではそんな三島食品のDNAをひもときます。
1970年、広島市中区猫屋町に「サラヤ」と名付けられた惣菜店がオープンしました。
新しい分野を開拓したいという想いに加え、自社の従業員が高齢化で退職した後も働ける場所をつくりたいと願った、三島食品の創業者の夢が実現した瞬間でした。
以前より、ふりかけのパッケージも手掛けていたグラフィックデザイナーの河野鷹思氏が店舗デザインを担当し、イタリアから取り寄せたタイルも使われた垢抜けた雰囲気のお店でした。
この「サラヤ」での、おむすびの人気に着目し、新たな可能性を探るために、1973年、国道沿いの自社施設の敷地に、テスト的に小さな箱型店舗を企画。同じく河野鷹思氏のデザインによる小型店舗「サラヤ ミニショップ」が誕生しました。
弁当店やコンビニが全国展開を始めるずっと前、お弁当やおむすびを買うという概念はまだ希薄で、ロードサイドの弁当店は珍しい時代でした。
オレンジ色の「サラヤ ミニショップ」は、ドライブ中の若者や家族連れに大人気となり、各所に出店することを計画します。さらに各地の惣菜メーカー等からの出店希望の引き合いも増えたことで、フランチャイズ方式を導入し、最大時は741店舗まで拡大しました。
現在は「サラヤ」「サラヤ ミニショップ」の営業は終了していますが、その時代におむすび用に開発された、こだわりの海苔はその後も改良されながら製造され、現在は海苔ふりかけ「海苔香味（のりこうみ）」に系譜を残しています。
ぜひ、味わってみてください。
さらに、挑戦の社風を感じていただくために「サラヤ ミニショップ」をペーパークラフトとして再現しました。
1970年代の街角を明るく彩った、独特なデザインをペーパークラフトでお楽しみください。
クイズ
応募受付期間：2023年9月8日（金）10：00～9月24日（日）23：59